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「FXの自動売買をしていたら、身に覚えのない取引があった」
ネット越しにパソコンを借りて、売買ソフトなどを動かせるサービスで問題が起きています。提供しているのは、インターネット関連のサービスを扱うGMOインターネット。サービス名は「お名前.com デスクトップクラウド」です。
今回は、何が起きたのかを仕組みから説明します。2026年10月25日時点の公式発表を基にしています。
まず、何が起きたの?
利用する権限のない第三者がサービス内に入り込み、利用者の情報を外へ持ち出したことが確認されました。こうした侵入を「不正アクセス」といいます。
一部の利用者からは、取引口座で身に覚えのない売買があったとの報告も出ています。GMOの公式発表
10月19日に利用者から問い合わせがあり、20日に不正なプログラムを確認。21日午前4時から、サービスを動かすコンピューターの全プランで順次停止を始めました。経緯の発表
これは調査や停止の日付で、侵入が始まった日ではありません。具体的な侵入方法は、確認した公式発表では明らかになっていません。
FXの自動売買って、そもそも何?
FXは、円やドルなどのお金を売り買いする取引です。値動きで利益が出ることもあれば、預けた資金を超える損失が出る場合もあります。FXの基礎説明
その売買を、あらかじめ決めた条件に沿ってソフトに任せるのが「自動売買」。自動で動くソフトが、全部AIというわけではありません。
そこで使われるのが、ネット越しに借りるパソコンです。自分のパソコンを閉じていても、借りた側で売買ソフトを動かし続けられます。「デスクトップクラウド」は、そのためにも使われるサービスでした。サービスの説明
借りたパソコンと、売買の注文を受け付けて残高を管理する取引口座は、役割が別です。 この違いが、今回の対応を考えるポイントです。

使っていた人は、まず何をすればいい?
公式は、パスワードの変更に加えて、取引口座でログイン中の接続をすべて終了することを求めています。
パスワードを変えても、すでにつながっている相手がそのまま操作できる場合があるからです。自分の画面を閉じることと、口座の接続を切ることも別です。公式の対応案内
操作が分からなければ、取引している会社の公式窓口に、こう聞いてみてください。
「お名前.com デスクトップクラウドを使っていました。口座への接続をすべて終了したいです。身に覚えのない取引がないかも確認したいです」
- パスワードを変更する
取引に使っていない別のパソコンやスマートフォンから、口座と取引ソフトのパスワードを変更します。
- 口座側の接続を終了する
口座にログイン中の接続をすべて終了します。借りたパソコンの画面を閉じるだけではありません。
- 取引履歴と残高を確認する
口座の売買の記録や残高に、身に覚えのない動きがないか確認します。
- 取引の記録を保存する
取引日時・内容・損失額が分かる履歴や画面を、後から確認できるよう残します。
- 不審な取引を相談する
身に覚えのない取引があれば、取引している会社の公式窓口へ連絡します。
パスワード変更だけで終わらず、口座側の接続も終了します。操作が分からない場合は、取引している会社の公式窓口に依頼してください。
借りたパソコンに保存した他サービスのパスワードや、使い回しているパスワードも変更してください。口座に追加の本人確認機能があれば、設定します。例えば、パスワードに加えてスマホの確認コードも必要にする仕組みです。公式第3報
取引に使っていなくても、保存した資料やログイン情報への影響の可能性があります。会社で使っていたら、社内の管理担当者と保存内容を確認してください。個々の資料が流出したと断定できるわけではありません。影響範囲の案内
自分のパソコンも、確認した方がいい?
はい。10月24日の続報では、接続に使ったパソコンなどをウイルス対策ソフトで丸ごと検査し、大切なデータの予備コピーも取るよう呼びかけています。
これは予防のための案内で、利用者全員のパソコンに被害が確認された、という意味ではありません。 会社の機器なら、勝手にソフトを追加したり業務データを持ち出したりせず、社内担当者に方法を確認しましょう。コピーしたファイルの扱いは、次の公式案内で確認してください。最新の第5報
犯人を名乗るメールなどが届いても、返信したり、リンクや添付ファイルを開いたりしないでください。同じ発表で注意が呼びかけられています。
なお、「お名前.com」でホームページの住所を契約しているだけで、今回の被害対象だと決まるわけではありません。対象のサービス名を確認してください。
5,000円で補償が終わる、ということ?
いいえ。現在のサービス利用者に支払う一律5,000円のお見舞金と、不正取引の損失の補償は別です。
補償は、GMOが今回の侵入による不正取引だと認めた、確定した損失や手数料等が対象です。通常の値動きによる損失や「取引できていれば得られた利益」まで対象になるわけではありません。補償の公式案内
取引先から返金された分は差し引かれます。取引履歴、残高、問い合わせの記録は残しておきましょう。手続きの最新情報は、公式サイトから確認してください。
会社の自動化でも、備えておくことは?
便利な仕組みでも、困ったときに誰へ連絡すればいいか分からないと、対応が遅れてしまいます。
会社のサイト更新やメール送信を自動化する場合も、「どこで動いているか」「誰が止められるか」を決めておきたいですね。
今回の被害や補償は、サービスの公式窓口と取引先へ。会社のWebや自動化の管理を整理したい方は、HIROKIへご相談ください。 動かすところから、その後の運用まで一緒に考えます!